ラーメン店からブティックのほか、和菓子店でも必ず店先にあるアイテムを取り付けているものです。
それはのれんであり、一種の集客アイテムというスタイルで活用をされています。
日本伝統のおもてなし製品ともいえるのですが、もともとは戦国時代に誕生したものでした。
当時は武将たちの家紋を記して城の門構えに取り付ける玄関を意味するものというのが基本。
現在では個人宅では目にする機会は減りました。
個人宅でのれんを設置する目的にも色々ありますが、例えば麻の素材なら
透け感があり、夏の暑さを和らげるようなどこか涼しげな演出ができます。
そういった良さに魅力を感じ、無地のままでも自宅に設置するだけで随分と雰囲気が変わります。
のれんには機械で生産をする大量方式と、職人が手作業で生み出す印染めという2つの商品があります。
ここでは後者について解説をすると、伝統技を継承した職人によって計10回の工程を経て誕生をするものです。
主に会染という技を使いますが、必ず冬に実施をするのが特徴になります。
昔は全国で生産工房がたくさんあったことで、とても普及をしており必然的に単価がお安いものでした。
しかし昭和後期から職人もめっきり減ってしまい、今では徳島と金沢でしか生産をされない品です。
伝統工芸品にも指定をされており、一枚当たり約4万円以上もする高級なアイテムになってしまいました。
料亭などの限られた施設でしか目のできないのも仕方がありません。
のれんを設置する意味とは?
ここで簡単な疑問が生まれた方も大勢いるでしょう。どうしていろんなお店で店先にのれんを設置するのか、
理由があるからこそわざわざ発注をして手に入れているわけです。
もっとも候補としてあげられる意味は、店の顔になるからといえます。
今現在設けているものを見ると、屋号といわれる名前やシンボルマークを目にする事が可能です。
店を訪れた方がまっ先に視線を落とす箇所であり、どんな名前かといことがよくわかります。
商店だとオープンしている間は、玄関ドアも常時解放をしているケースが普通です。
店内が外から丸見えだと買い物をしにくくなりますが、暖簾を設置すれば少しばかりの目隠しになるのもポイント。
いわば店主の配慮を意味するアイテムにもなっています。
伝統技で作られたものだと、とても透過性もあるため大きなものであっても、しっかりと明かりを取り込むことも可能です。
店の顔であると同時に集客用品でも使いたいのであれば、伝統技のものがおすすめです。
藍染だと年間を通して設置をしても違和感がなく、いろんなスタイルの店舗でもベストマッチをして
長期間愛用ができます。オーダー仕様という点も持つと嬉しくなる点といえます。